コストコ、栗東へ進出の動き 守山市議会が意見書

守山市境の栗東市寄りの北中小路・十里にまたがる地域で、米国系の会員制大型量販店「コストコ」を核にした大規模商業施設が進出する動きがあり守山市議会は3月23日、出店は地元商業者や交通混雑など市民生活に影響を与えるとして、認可権者の国や県に十分な配慮と解決策を求めた意見書を賛成多数で可決し国や県などに送付した。

計画地は古高工業団地西端から約500㍍の距離にあり栗東市の農振農用地区(青地農地、19㌶)となっている。国や県に送った意見書には①近隣市の商工業者に与える影響は甚大②広域移動を目的とする湖南幹線の道路に大きな混雑を発生させる③物部小や守山南中学校の通学路、市道古高川田線などの交通量の急増に伴う危険性の増大などを指摘したうえで、都市計画区域の変更や農地転用などの決定権をもつ県や国に対して慎重かつ近隣市への十分な意見聴取を求めている。市北西部開発を進めたい栗東市では「出店が可能かどうか多角から検討中」(経済振興労政課)としている。

提出者の一人の市議は「なぜこの場所なのか、納得できない。安全対策を備えた道路整備や商工業者との十分な意見交換を通じてこの問題の解決を求めたい」と話した。

コストコは近畿地区では八幡市(京都府)や尼崎市・神戸市(兵庫県)、和泉市(大阪府)の4店舗がある。

ページ上部へ