木の温もり新守山市立図書館 11月1日オープンに大勢の市民詰めかける

図書館が11月1日、新しい装いでオープンした。「開館記念式典」の後一般公開された。

旧図書館は1978年、県内の公立図書館では戦後最初に開館し先進的な図書館として注目された。建物の老朽化などで図書館整備に向けた委員会を立ち上げ検討してきた。東京五輪・パラ会場となる新国立競技場をデザインした建築家隈研吾氏が設計担当し昨年3月着工した。総事業費26億6000万円。鉄骨2階建て、延べ床面積約4200平方㍍。旧館の1・5倍の広さとなった。内外装や天井には県産杉が使用され木のぬくもりが感じられる。

1階は児童書や絵本、新聞・雑誌、地域資料コーナーなど。2階は一般書と若者向けの「ティーンズコーナー」、50席の学習コーナーがある。蔵書数は以前より約6万冊多い38万冊。

また館内の入り口付近には市民交流の場となるギャラリーやカフェ、多目的室、県内の図書館初の防音スタジオを設けドラムセット、アンプ・ミキサーなど設備も充実している。


この日の開館で6510人が来場し、平日1日の平均の約1000人を大幅に上回った。講演会で隈氏は「木を使った守山市立図書館のように木の建築物は世界の潮流にある」と画像を使いながら説明し「木は心を優しくする。特に子供たちにはコンクリートより木のぬくもりが大切だ」と語った。夫婦で訪れた市内在住の70代男性は「広くて明るい図書館になった。カフェで本を読むなど楽しみが増えた」と話した。

木目が美しい守山市立図書館(ドローン空撮)
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