純白のレースをまとったような姿から「キノコの女王」と呼ばれるキヌガサタケが、今年も立田町の鹿嶋神社周辺の竹林で生え、近所の人たちの間で話題になっている。
キヌガサタケはスッポンタケ科のキノコで湿気を好み、初夏から梅雨の竹林や雑木林の地上に発生する。高さは約10~20㌢で、頭部から垂らしたマント状の菌網を持つ。広がった菌網は半日ほどでしぼむため、目に留まる機会は少ない。
近くに住む岸井さんは、「キヌガサタケを見つけたのは8年前。ゴミ拾いに竹林へ入ったら偶然見つけ、図鑑で調べて珍しいものだと分かった。自宅からそれほど離れていない場所で生えているなんて当時は驚いた。毎年生えるが、発見できない日もある」と話す。