赤字が続く守山市民病院
慢性的な赤字を抱える守山市民病院の経営移行について、滋賀県済生会と協議する守山市は「市民病院移行準備室」を設置し5月12日付けで人事異動を発令した。専任の部次長兼同病院移行準備室長を配置するなど来年4月の新病院開設に向けて動き出した。
市民病院は1982年4月に財団法人守山会から市が引き継ぎ発足した。しかし慢性的な医師不足、度重なる医療報酬の改定などで経営改革などの努力のかいもなく2005年度から赤字に陥り累積赤字が約18億円に上り、資本金約21億円に対し3億円余で債務超過になる厳しい状況となった。市は最重要課題である医者確保が出来なくなり市直営の病院経営は限界であるとし、前向きな姿勢を示す県済生会への移行を進め指定管理者制度か全面譲渡を協議するとしている。
市によると新病院は独立採算制とし市民病院の基本的機能の維持、医師の確保、病院職員の維持雇用、救急・小児医療、透析医療などの基本事項について相互理解しているという。5月に市民説明会を市内4カ所で実施した。