吉身7丁目の元銀行員渕上清二さん(68)が、近江ゆかりの人物162人の人生訓などをまとめた名言集を自費出版した。「近江を愛した先人たちの言葉―人生の四季と向き合うヒント」を3年がかりで刊行した。
出版動機は、心臓疾患の手術により一命を取り留めたことに感謝「やり残していることがあるから生かされている」と実感し、2014年夏から執筆活動を始めた。渕上さんは「熊本県出身で、滋賀県に住んで約60年が経ち近江の魅力に取りつかれた。特に近江商人の経営理念が現代に生きている現実に心を動かされた」という。
本書で取り上げた人々はワコール創業者の塚本幸一氏や伊藤忠商事の越後正一社長、西武創業者の堤康次郎らの近江商人をはじめ武将、宗教家、政治家。また今も活躍する学者や思想家、歌人、ジャーナリストらの座右の銘、辞世の句(歌)などを紹介している。好きな言葉には歌人・随筆家の井伊文子氏の「いずれ死ぬのなら、生かされて、生きている命をどう生きるのか」。渕上さんは「残された時間をいかに輝かせるかを改めて考えさせられる」と語る。
また言葉には"両刃の剣"があるという。使い方次第でいじめ・ハラスメントに象徴されるように心に深い傷を残す一方、ある人の言葉の出会いが希望や勇気につながることも。本書は四六判、256㌻、構成は「苦難・試練」「トップの心得」「死と向き合う」などの4章19節からなる。サンライズ出版、定価2376円(税込み)。県内を中心に全国書店で販売。
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