守山市の公立病院から社会福祉法人「恩賜財団済生会」(東京都)へ指定管理者(公設民営)として運営する『済生会守山市民病院』の開所式が4月1日、守山4丁目の同病院で行われた。地域医療の拠点病院としてスタートした。
新病院は、これまでの基本機能を維持しながら済生会の技術力とネットワークを生かし充実した医療サービスを図るとしている。診療科目は昨年8月から休診の神経内科を復活させ内科、外科など17科。一般病床111床(うち地域包括ケア18床)療養病床88床の計199床を維持した。平日午後1時30分から完全予約制を実施し生活保護受給者ら低所得者の医療費を免除・減額する支援事業も行う。
開所式には池永肇恵県副知事、滋賀医科大学塩田浩平学長をはじめ県医師会、県病院協会、済生会関係者ら約70人が出席した。宮本和宏市長は「市民への最善の医療を目指して済生会に経営移行した。市も応援しリハビリセンターや回復期病床、健診センターを備えた新館を平成31年度内に完成し機能強化を図りたい」と。野々村和男病院長は「急速な高齢化に対応して回復期と慢性期疾患の診療に重点を移し、急性期診療を担う済生会滋賀県病院と緊密に連携を図り"ゆりかごから介護"まで切れ目のない医療の一端を担いたい」とあいさつした。
新病院は平成45年3月31日までの15年間、指定管理のあと無償譲渡され完全民営化される。